オンエア情報
5月1日OA【人気の浮世絵展会場から生中継!】
いよいよGWに突入・・・ですが、昨年と同様ガマンのGWとなってしまいました。
感染対策の徹底で安心・安全に今出来ることを楽しみましょう!
今日のスイッチン!は、北海道立近代美術館で行われている「江戸時代の庶民の生活や娯楽や景色を描いた」浮世絵の
イベント「国貞 広重 国芳 コレクション」を学芸員の資格を持つ湯浅アナがご紹介しました。
まずご覧いただきたいのが、コチラ!歌川国貞が描いた七代目市川団十郎。そう、現在の海老蔵さんが襲名を
しようとしている十三代目団十郎の六代前の方になります!
そして、そのお隣には江戸時代にも共演していました!市川海老蔵さんと松本幸四郎さんの浮世絵もありますよ!歴史って続いているんですね!
今回のイベントは歌川国貞・ 広重・ 国芳という3人の浮世絵師の作品を中心として120点以上が展示されているんです。
これらの浮世絵は長野にある日本浮世絵博物館が200年以上かけて収集した貴重な作品です!会場では、①江戸のパラダイス 歌舞伎・吉原、
②物語の世界、③江戸のレジャー、④江戸の見世物、⑤食べる楽しみと5つのカテゴリーの浮世絵を楽しむことができ、江戸のレジャーでは花見や潮干狩り・花火など江戸の市民がどんなことを楽しんでいたのかを知ることができる他、歌川広重の代表作「東海道五十三次」の貴重な浮世絵も展示されています。見ているだけで時間を忘れちゃいますよ!
私も学芸員で知識はあるんですがより詳しい学芸員の星野さんにお勧めの浮世絵をご紹介していただきました。
こちらは「大江山酒呑童子」といって酒呑童子という鬼に酒を飲ませて酔わせ、鬼退治をしようとしている絵なんです。よく見ると顔の半分から色などが変わったり角が生えてきたりと鬼の正体が現れる様子が描かれているんです。一枚の絵ですけどちゃんとストーリーがあるんですね!
続いては国芳作の「平知盛亡霊の図」という絵です。義経や弁慶が頼朝から逃げている状況で亡霊となった平家の
亡霊が襲い掛かってくる様子です。
そのお隣にあるのがこれも国芳作の「大物浦平家の亡霊」という同じ平家の亡霊が襲ってくる絵なんですが、
こちらはあえて亡霊をシルエットにし、海を荒れさせることで不気味なさまを描いています。
2つの絵は同じ状況を描写しているんですが 方や人を中心に方や景色を中心に描かれており、ダイナミックな構図と描写で物語のイメージを広げていると言われています。
そして最後に「食べる楽しみ」エリアでの湯浅アナのイチ押し作品をご紹介。お寿司が描かれているんですがシャリの部分にご注目。こちらは「色を付けて書かれて」います。
そして、こちらのシャリは「彫る」という手法で表現しています。
近くでよ~く見るとその見え方の違いがハッキリとわかります。様々な技法で描かれた江戸時代の浮世絵、興味のある方はぜひ会場でどうぞ。北海道立近代美術館では入り口で検温やアルコールの消毒、マスク着用など徹底した対策を行っています。ソーシャルディスタンスをとってお楽しみください!