8年ぶりの観覧
2001年の岩盤崩落以降、中に入ることが禁止されている支笏湖の
すぐそばの観光名所、苔の洞門。
切り立った岩肌をコケが覆う、まるで映画のセットのように幻想的な雰囲気の
峡谷を、420メートル歩いて見られるとあって、中に立ち入ることができた
2000年は年間17万人を超える観光客がやってきた人気スポットでした。
今は、観覧台の上から眺めることしかできないため、訪れる人は5万人を
割り込んでいるそうですが、再び中に入ることができるようにしようと、
新ルートを作るための調査がスタート。
先日、市民モニターが調査員として洞門の中に入るツアーに取材で同行。
一般の人が中に入るのは、実に8年ぶり、私も初めて洞門を見てきました。
岩盤が崩落した個所を避けた安全なルートを通って、山の中を歩くこと
およそ40分、洞門にたどり着きました。
岩盤崩落以前は出口だったという場所から洞門に入ります。
因みにその場所の景色はこんな感じ。
確かに、魅力的な雰囲気。
この先どうなっていくのかワクワクしてきます
岩の間を奥に進んでいくと・・・
だんだんと幻想的に!
コケの緑も深みを増していきます。
そしてこの苔の洞門で一番人気の見所がこちら
高さ10メートルを越す峡谷の間に直径2メートルもあろうかという
大きな岩が挟まる通称「はさみ岩」と呼ばれるスポットです。
この岩の下をくぐる時は、ちょっとしたどきどき感が
あってなかなか楽しいです。
懐かしくて、応募したという人がほとんどだった市民モニターも
久しぶりに目の当たりにする光景にやや興奮気味。
デジカメでせっせと撮影していました。
この苔の洞門、調べてみると「樽前山が噴火したときに流れ出た
溶岩の割れ目が、沢水等により浸食されてできた自然の回廊状
の地形」なんだそうで、まさに自然が作り上げた宝物。
まだ新ルートなどの調査が始まったばかりで、一般の立ち入りが
再開される時期は決まっていないということですが早く、多くの人
の目に触れて欲しいと願わずにはいられません。