*相次ぐ値上げに音を上げる。
「値上げの春です」
この季節になると、桜の話題と同じくらい
よく聞くフレーズになった気がします。
ニュースの原稿でも、よく読みます。
帝国データバンクの調べによると、
去年1年間、食品だけでも2万5000品以上が値上げされました。
私の大好きな、
某お餅とバニラのだいふくアイスや某タケノコフォルムのチョコレート、
油にお肉に小麦粉と、数えるとキリがありません。
原材料費の高騰が要因ですから、もちろん北海道企業も他人事ではありません。
正直なところ、値上げは企業の経営を維持するためにも、仕方のないこと。
でも、それで客離れが起きてしまえば本末転倒です。
企業にしてみれば、値上げをしても、しなくても、苦しい状況。
前回のけいナビでは、
こうした環境下で道内企業はどのように価格と集客のバランスをとっているのか、取材しました。
池田食品:「値上げしても買ってもらえる」商品への改革
もりもと:「売り切り値下げの導入」で廃棄ロスを収益化
テンフードサービス:「価格のカベを乗り越えない選択」で集客を維持
どれも、社を上げた大改革だと思います。
あまりにも急激に進んだ価格高騰で、
従来の対策では環境の変化に追いつけず、
どの企業も大幅な事業の見直しを進めているのだと感じます。
厳しい情勢ではありますが、そこに好機を求めて事業を見直す、
根本的な事業の改革が必要なのかもしれません。
今こそ、付加価値化・ブランド化が求められる時と言えそうです。
一方で、「ステルス値上げ」ってご存じですか?
例えば、お菓子の値上げ。
価格は変わっていないのに、
クッキーのサイズが小さくなったり、スナック菓子の内容量が減ったり、
「昔は大きかったよね~」「量が少なくなったねぇ」と感じるあれです。
食料品の多くは、「価格のカベ」と言われるものがあり、
一定の値段を超えると、どうしても売れなくなってしまうそうです。
そこで、価格は維持して、内容量を減らすことで、
実質"値上げ"する、これがステルス値上げです。
レーダーに映らず敵に近づく"ステルス"艦でいうのと同じ、
"見えない"値上げの意味です。
でもこのステルス値上げが続けば、
知らないうちに消費の動き=お金の流れが鈍化し、経済の市場はしぼんでしまう。
企業が高くても買ってもらえる工夫をしているのなら、
消費者の私たちも、高くても買う付加価値を見出す。
そんな関係性ができれば経済ももう少し上向くのかもしれません。
...もちろん企業の賃上げも期待したうえでの経済活動ですが。。
ちなみに私は、冒頭にあげた大好きなアイスは
値上げしても買います。
アイスを食べる時間は私にとって高価値です♡
前回のけいナビはこちらからご覧いただけます→けいナビyoutube
はたDの詳しすぎるHPはこちら→はたDのけいナビ公式HP