＊老舗百貨店の閉店から

1月31日に、帯広の藤丸百貨店が閉店しました。

北海道資本、最後の百貨店でした。


前回のけいナビでは、この藤丸百貨店の再生を請け負った

ベンチャー企業「そら」を特集しました！
そらの取り組みについてはぜひ、番組をご覧ください♡

→けいナビ公式youtube


きょうの収録後記は、特集内容から少し視点を変えて、百貨店について書こうと思います。


かつての百貨店は、その名の通り百貨を揃える総合店。

いつもより少しおしゃれをして出かける目的地。

そして外商がお得意様と太い関係性を築き取引する特別なお店。


しかし時代の変化とともに、地方の人口は減り、

百貨店ではなくても、何でもそろうショッピングモールができました。

さらに、ネットを使えば家でも買い物ができるようになりました。
当然、百貨店の需要にも変化がでますよね。
（もちろん、インバウンドなど新たな需要もありますけどね！）


地方から徐々に「街の賑わいの中心だった百貨店」が、なくなってきています。

JRの駅も同じですね。

地場の百貨店がなくなる寂しさと共に、街の変化を感じさせられます。

一方で、何度も番組でもいじられて...いえ話題にしてもらっていますが、

私は百貨店が大好きです。

週に1度はフラッと訪れます。


目的があって買い物へ行くのはもちろん、

今週はどんな新しい商品があるかなぁ、とか

お化粧品の新作を見に行こう、とか

デパ地下でおかずを一品、とか

用事を見つけては立ち寄るタイプです。


でも。どうやら私のようなタイプは少数派のようです。

アマゾンや楽天でも買えるし、
イオンで全部済むよ、とよく聞きます。


たしかに、用事は足りますね。便利だよなぁほんとに。

本屋さんを想像してもらうとわかりやすいでしょうか、

買おうと思えばネットでも買えます。

でも私は本屋さんに行って、寄り道して手に取って、目的から脱線しながら、本を買いたい。

買う予定のないハイブランドを眺めてからお惣菜コーナーで買い物をしたい。

今週発売の新作をみて、あわよくば買いたい。


この感覚はたぶん、「ファン」の思考（嗜好）。


でもこうしたファンが増えて、人が集まり、賑わいがまた生まれれば

賑わいを生む百貨店が蘇るのでは　と思っています。

（外商も重要ではありますが...）


便利になった世の中でも、足を運びたいと思わせる

ファンづくりが必要なのかもしれません。

ちなみに愛媛県の松山三越が、緻密な分析に基づくファンづくりと共に再生の道を歩んでいます。

いつか取材に行きたいと、狙っています。


こんなブログを書きながら、

きょうも帰りにデパートに寄る用事を見つけました。

なんか、ワクワクしちゃうんだよなぁ♡


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