青春とは
3月13日放送の
「5時ナビ道新ニュース」の企画で
「100歳のバスケ選手 万感の引退試合」
を放送しました。
1925(大正14)年生まれ 札幌在住の
日本最高齢のバスケットボール選手、
在間弘(ありま・ひろむ)さんの
"FINAL GAME"と銘打たれた
北海きたえーるでの試合の様子を中心に
取材、放送しました。
昨年10月に
「99歳のバスケ選手の軌跡」
という企画で
在間さんを紹介させていただいたのですが
その魅力的な人生に大きな感銘を受け
こんなブログを書きました。
↓
https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2024/10/post-260.html
今年1月、
めでたく満100歳を迎えたという
知らせとともに
「3月に引退試合をする」とうかがい
「なんとしてもその雄姿を
紹介させていただきたい」
との衝動にかられた次第です。
12歳で出会い88年に渡る
バスケットボール競技人生。
その締めくくりという
「歴史的偉業」に立ち合えて
感無量でした。
ある詩を思い出しました。
アメリカの実業家・詩人、
サミュエル・ウルマン
(Samuel Ullman 1840~1924)
が書いた
「青春」(原題「Youth」)
ご存じの方も多いかと思われる
この一文から始まる詩です。
「青春とは 人生のある期間ではなく 心の持ち方をいう」
Youth is not a time of life; it is a state of mind;
さらに読み進めると
こんな言葉があります。
複数の方が翻訳されている名文ですが
今回は作山宗久氏の訳より引用します。
「青春とは 人生の深い泉の清新さをいう」
it is the freshness of the deep springs of life.
「ときには20歳の青年よりも 60歳の人に青春がある。」
This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty.
「年を重ねただけで人は老いない
理想を失うとき初めて老いる」
Nobody grows old merely by a number of years.
We grow old by deserting our ideals.
「歳月は皮膚にしわを増すが
熱情は失えば心はしぼむ」
Years may wrinkle the skin,
but to give up enthusiasm wrinkles the soul.
書いてみて、全てが在間さんのお姿と重なります。
60歳ではなく、100歳ですが。
そして、在間さんを長らく支えてきた奥様、
96歳の幸子さんのお姿も重なります。
こんなお二人を間近にすると
当たり前ですが、こちらもほうが元気が湧いてきます。
自分のそれは
「はるか遠いところに置いてきた
もう縁のないもの」と
思っていましたが
在間さんのまっすぐな「バスケット愛」と
それを優しく見守る幸子さんのお姿に触れ
「青春」とはまさに心の持ちよう次第で
「今の自分」とともにあることができるのだ
と実感します。
以前のブログでは
「かく ありたし」と書きましたが
願うだけでなく
「かく あろう」と
能動的にとらえることが大事なのだと
今、自分に言い聞かせています。
引退試合を終えたばかりの在間さんと
一緒に撮らせていただいたこの一枚は
長寿祈願のお守りとして、
そして「青春」を
現在進行形のものととらえるための
お守りとして
大切にさせていただきます。
改めて 豊かな時間を
ありがとうございました。