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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

青いバラの「咲きどき」は

「5時ナビ道新ニュース」
7月3日放送の特集で
ある野球チームを紹介しました。
  
日本野球連盟北海道地区連盟に今年から加盟した
「トッキュウブルーローズ」。
岩見沢市の物流会社
「トッキュウ」がメインスポンサーのクラブチームです。
ブルーローズ①.jpg
ブルーローズ②.jpg
  
社会人野球のチームを取材するのは今回が初めてでした。
働きながら、野球でもトップカテゴリーで勝負する。
そのあり方は様々で
ひとりひとりの選手の生き方がそこには詰まっている、
学生野球とはひと味、ふた味違う深みを覚えます。
ブルーローズ③.jpg
ブルーローズ④.jpg
  
チーム名の「ブルーローズ=青いバラ」の由来と
そこに込められた思いはこちら
ロマンと志を感じます。
  
岩見沢から咲かせる、
野球と地域を結ぶ「青いバラ」の物語。
これからも見守りたいと思います。
 
...以下、この話から脱線いたしますので
予めご了解ください。
  
「花」で思い出した、野球にまつわる言葉があります。
   
「仰木マジック」と呼ばれる選手起用と采配で
平成のプロ野球界に大きな足跡を残した
故・仰木彬さんの言葉です
「花は咲きどき 咲かせどき」
   
仰木さんの選手起用の特徴の一つが
「ここが勝負どころ」という場面では
信頼できる投手を徹底してつぎ込むところでした。
「ここでも出すか」「また行くのか」
周囲からそんな声がもれたことも少なからずあり、
当然「これぞ勝負師」、「いや、選手を潰す酷使だ」と
賛否両論がありました。
選手を守る立場の投手コーチとの衝突もしばしば起き
名コーチと呼ばれた方と袂を分かつこともありました。
  
この点について仰木さんは
「ぼちぼちの成績で長くやってクビになるより、
たとえ1年とか2年とか短くても活躍して
ファンの印象に残る方がいいやろ」と
自らの信念をしばしば話していたそうです。
  
浮き沈みが激しく先の見えない
プロの世界にいる選手を預かる身として
「旬」な時期に、強い輝きを放つ機会を与えたい、
またその「旬」の時期を
決して見逃してはならない、と考え
選手の能力の見極め、状態の把握には
徹底して目を光らせ続けたと言います。
  
結果、チームの優勝に貢献し
かつファンの記憶にも強烈に残った選手たちが
数多く出ました。
中には「太く、短く」となった選手もいますが
活躍しているときの輝きは本当にまばゆく
まさに「大輪の花」を咲かせていました。
  
もともとこの言葉は、仰木さんの師匠に当たる
「球界の魔術師」とよばれた名将、三原脩さんのものです。
「野球は筋書きのないドラマ」など
数多くの名言を残した三原さんは
「ふたりの『超二流』はときに
ひとりのスタープレーヤーより優る」
と、選手の個性を生かすことの重要性を説いています。
三原さんと同じものが
仰木さんは見えていたのだと思います。
   
「花は咲きどき、咲かせどき」。
深みのある言葉だと、改めてかみしめながら
「青いバラ」を手にしてみました。
ブルーローズ⑤.jpg

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