tvhテレビ北海道

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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

スキージャンプに 愛を込めて

今年もこの季節がやってきました。

「第35回TVh杯ジャンプ大会」

https://www.tv-hokkaido.co.jp/special/jump_35/

今年も実況に向け

夏の日差しが照り付けるサマー大会、

サマー.jpg

紅葉に包まれた大倉山での全日本選手権。

紅葉.jpg

国内シーズン開幕戦となる

帰り道で遭遇した過去最高レベルのホワイトアウトに肝を冷やした

名寄の2連戦。

名寄.jpg

さらにその後の札幌での大会などを取材してきました。

      

先月の札幌での女子のワールドカップで

ロストバゲージで一部の海外選手の用具が会場に届かず

出場が危ぶまれる事態が発生。

ホスト国・日本の選手たちが

自分たちの予備のスキー板や用具を貸し出して、

出場にこぎつけたことが話題になりました。

   

この出来事を、

「敵に塩を送る」ということわざを引用して

紹介した記事を見かけたのですが

「敵」という言葉に、違和感がぬぐえませんでした。

  

その理由を教えてくれたのは

15日の第2戦で

2本とも全体トップのジャンプを見せて

今季2勝目を挙げた伊藤有希選手の

試合後のコメントでした。

  

スキージャンプは「誰かに勝つ」というより

「自分がいかに遠くに飛ぶか」というスポーツ。

結果は順位がついてしまうけど

より遠くに飛びたいという同じ目標を持って

日々精進している人たちが集まるのが試合で、

選手たちは共通の目標で結ばれた仲間、

あるいはファミリーのような関係だと思う。

だから、飛ぶことができず困っている人がいたら

助け合うのは当たり前。

遠くヨーロッパから何時間もかけて

遠くに飛びたいって日本に来たのに

試合に出られない姿を見るのは悲しい。

私たちはできることをやっただけです。

   

一言一句正確ではありませんが、こんな内容でした。

合点がいきました。

  

「あの人に勝ちたい」ではなく

「あの人のように、私が遠くに飛びたい」

みんなが遠くに飛べるよう、みんなで高め合い、

その中で、自分が一番遠くに飛びたい。

それがスキージャンプというスポーツの本質。

自分が勝つために誰かを貶めるとか

誰かの失敗を「しめた」と喜ぶといった感覚とは

縁遠い世界。

  

現場で取材すると、この空気感をとてもよく感じられ

いつも心地よくなります。

凍てつくような寒さの中、

風のいたずらで、時に理不尽な現実を見せつけられても

どこか「憎めない」気分になるのも

こうした本質だからなのかも知れません。

  

そんな愛すべきスポーツを

今年も実況できることに感謝して

「第35回TVh杯ジャンプ大会」

2月3日(土)午後4時より放送です。

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