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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

最長&最高の「定点観測」

ああ、本当に来たんだな、この日がー。

ずっと前から分かっていたこと。

でも、どんな光景になるのか想像できず、

実は、想像することを拒否する自分を

うすうす自覚しながら過ごしてきて

遂に訪れた、この日。

   

2022年9月28日。

札幌ドームのファイターズ本拠地最終ゲーム。

   

できるだけ、これまで通り過ごそうと思っていた。

いつものように記者席に座り

いつものように試合を観ながら、スコアをつける。

その「いつものように」を慈しもうと

心に決めて過ごした。

ドーム最終戦.jpg

   

バックネット裏から俯瞰して試合を観る。

初めて野球場でそれを経験したのは

中学1年生の、日立市民球場。

高校野球の茨城県大会だったと記憶している。

炎天下の中、2試合立て続けに観た翌日、

終業式の校長先生の話中に、

貧血で倒れたことを覚えている。

(外じゃなく、体育館の中だったけど)

   

大学では実況の練習で通った

神宮球場の「特別指定席」から。

名古屋の局に就職後は

電話リポートの仕事でナゴヤ球場の2階席から。

1997~2002年はナゴヤドームの記者席から。

  

たくさん野球を見て、スコアをつけたけど

この場所以上に、野球を観た場所はない。

   

人生の中で最も長く

野球の「定点観測」をした場所だ。

   

2004年4月2日のスコアを見つけた。

最初の試合スコア縦①.jpg

「北海道本拠地移転後 地元 初ゲーム」と

わざわざ青字で書いてあった。

最初の試合スコア横①.jpg

この日の持つ意味を記しておきたいという

当時の自分の気持ちが伝わって

気恥ずかしいやら、うれしいやら。

この日から、「定点観測」の日々は始まった。

   

リーグ優勝の監督インタビューや

大藤日本シリーズ②.jpg

ビールかけの歓喜

2012ビールかけ.bmp

試合前に過去の名場面の生実況をしたり

本番②.jpg

ここから本が生まれたり

2019開幕戦リサイズ.jpg

   

一日一日は「日常」として過ぎていったけど

積み重ねたら、人生の中で

とても多くの時間を占めていた

19年の定点観測。

   

最後のセレモニーで見えた景色と空気を

スコアブックに詰め込んで

また新たな定点観測を始めよう。

最後のスコア横②.jpg

試合後ボード.jpg

試合後スタンド.jpg

札幌ドーム、

他のなにものにも代えがたい、

濃密で大切な時間をありがとう。

関係者入口.jpg

コロナ禍になるまで選手と報道陣が共通で使っていた「関係者入口」

試合後選手やコーチを取材するため「出待ち」をした場所として

ひときわ思い出深い場所の一つ。

最後にここを通って帰ることができなかったのは心残りだが

「19年間ありがとうございました」の文字は

しっかり目に焼き付けた。

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