夏のお約束は「冬の入り口」
全国的に夏まっただ中ですが、
北海道で「盛夏」といえば、
例年なら8月の初旬、まさに今の時季です。
「例年なら」と但し書きをつけたのは
暑さを感じる期間の幅が
ここ数年はずいぶんだいぶ長くなっているのを
自覚しているからです。
とはいえ、身体の中のカレンダーとしては
やっぱりこの時期こそが
本当の意味の「夏」です。
そしてこの時季の恒例行事といえば
スキージャンプのサマー大会の取材。
「真冬」に向けての仕事の始まりです。
今年も大倉山ジャンプ競技場での
「札幌市長杯大倉山サマージャンプ」に
行ってきました。
今年の「大倉山飛び初め」です。
深い青に染まった空と高い雲、
全身にまとわりつく熱を帯びた空気と
頭上から照り付ける日差し。
山の濃い緑と、それよりちよっと明るいランディングバーンの緑色。
選手たちのスキーを滑らせるのに欠かせない
涼し気な散水作業。
そして夏祭りの思わせる、ちょっと緩い観戦風景。
(この日は入場無料だったのでひときわそんな空気でした。
ただ、去年はコロナの影響で無観客開催となり
この賑わいに出会えなかったこと、
さらにはジャンプという競技を知り
関心を高める機会となるという意味では
意義のある試み、意味のある風景です)
いずれも冬の「本番」とは全く異なりますが
さりとて体感しないと
「この夏は、何かが足りなかった」と感じる、
例えるなら花火大会を観るとか
スイカを食べるのと同じようなものとして
身体に刻まれています。
男子の優勝は北京五輪金メダリスト・小林陵侑。
一人だけ2回ともゲートを2段下げて飛び、2回ともトップの成績で圧勝。
まさに王者の風格でした。
少年組は坂野旭飛(下川商2年)が 女子は五輪代表の伊藤有希がこちらも貫禄の優勝でした
この年代では格の違いを見せつけ圧勝
そうそう、サマージャンプに欠かせない
もう一つのお約束といえば
気をつけていても、
必ず日焼けで赤くなっている二の腕。
翌日ちょっとだけ火照ったことも含めて
今年も「夏の定番」は完結。
5か月後には完全武装の防寒体勢で
「冬本番」です。