至高のほくそ笑み
挨拶したことも、会話をしたこともない。
あるのは「この人と〇〇したことがあるんだよね」という
相手のほうは覚えがなく、自分が一方的に言うだけの
わずかな関わりしかない。
そんな人が有名になり、注目度が上がっていくのを知ると
密やかに、ほくそ笑む。
そんな経験、実は誰もがあるのではないでしょうか。
今月1日、東京五輪の5人制バスケットボール
女子日本代表内定選手12人が発表され
道内出身の3選手が内定しました。
・町田瑠唯選手(28歳、富士通、旭川出身)
・長岡萌映子選手(27歳、トヨタ、浦河町出身)
・東藤なな子選手(20歳、トヨタ紡績、札幌出身)
3人とも、そんな「ほくそ笑む」存在です。
町田、長岡選手は札幌山の手高校時代、
「第62回北海道高校バスケットボール大会」で
東藤選手は札幌新川中3年生時の
「第45回北海道中学校バスケットボール選手権」で
それぞれプレーを実況しました。
札幌新川中学時代の東藤なな子選手.
..ただ、それだけです。
指導者の方や解説を務めていただいた方から
いろいろ話はうかがいましたが
本人にインタビューしたことも、話をしたこともありません。
...ただ、試合中のプレーを実況しただけです。
当然、3人とも傑出した能力を当時から発揮していたので
プレーぶりはよく覚えています。
町田、長岡選手は翌年、北海道勢初の高校タイトル三冠を達成、
卒業後の社会人、Wリーグでも活躍し
2016年リオ五輪ではベスト8、
東藤選手も札幌山の手に進み全国大会で活躍
昨季、Wリーグの新人王に選出と、
日本女子バスケ界で燦然たる輝きを放っています。
そのニュースを聞くたびに
「俺、実況したんだよ」と、自分の心の中だけでささやき
ささやかな自己満足に浸っておりました。
今回も、悦に入り、ほくそ笑んでおります。
特に東藤選手は、初の五輪代表。
今回の代表内定12選手中最年少ということもあり
悦の入り加減も格別です。
ただ実況したというだけなのに
第45回北海道中学校バスケットボール選手権決勝戦の東藤選手のプレー
ルーズボールの果敢に飛び込むなど、ボールへの執着心が目立った。
のちに札幌山の手高で鍛え上げられた部分ではあるが
当時からその片鱗は見えていた
ご本人の競技キャリアの一部に関わったような
誇りを感じておりますが
あくまで私の心の中だけの話なので
どうかご容赦を。
あとは本番で
悔いなく、のびのびと自分の力を出してくれれば
さらにほくそ笑むことになりますが
これまた、ご容赦ください。
そして願わくは
満面のほくそ笑みをさせてください。