「心の旅路・望郷編」はじまる
縁あって、地元の新聞社「茨城新聞」に
この度連載コラムを書くことになり、
1回目が掲載された新聞が先日届きました。
「公立高校入試対策講座」が載っていることから
中学生のころ購読していました。
実際は、運動面とラジオ番組表(茨城はテレビ局がなくラジオしかないので)
ばかり読んでいて、
本来の目的を果たした実感はないのですが
それも含めて、懐かしい記憶です。
そもそも札幌でこの新聞を手にすること自体が
不思議な感覚なのに
40年近い歳月を経て
そこに自分が書いた文章があることに
何ともいえない感慨があります。
書いてみて改めて、
その地に根を降ろし、日々の暮らしを重ねている方々に
そこに住んでいない自分が、何を、どう伝えるか。
想像力が求められることだなと感じています。
ただこれは、アナウンサーの仕事の本質と
重なるものです。
カメラの向こう側にいる「誰か」に情報を届ける。
そのためには、その「誰か」が
自分の発する言葉をどう感じるか
想像力を働かせて、言葉を選んでいくことが求められます。
例えば災害や事件の現場からリポートする際
この意識の大切さはひしひしと感じました。
そう考えると、これは学びのよい機会だと感じています。
何より、そこで暮らす「誰か」を想像することは
長らく離れている「故郷」のイメージを
膨らませる機会にもなっています。
35年も離れているので、
頭の中に描かれている風景と相当のギャップがあるのは
承知の上で、
自分なりの「心の旅路」を楽しみたいと思います。