10月10日
「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和」
(テレビ中継を実況した北出清五郎アナウンサーのフレーズ)のもと、
1964年、第18回オリンピック競技大会=東京オリンピックの
開会式が行われた日、
10月10日にちなんで
この夏から秋にかけてのひとコマを。
8月にファイターズ戦の中継で東京に行った際、
どうしても立ち寄りたいと思っていた
来年の東京オリンピック・パラリンピックの舞台、
新国立競技場へ。
来年の本番に足を運ぶのはかなり難しそうなので
せめて「そこにいた」(1年前だけど)という証拠を残そうという
ささやかな願いをかなえました。
学生時代、大学野球、ラグビー観戦や実況の練習で
何度も足を運び「わが心の聖地」と位置付けている
秩父宮ラグビー場~神宮球場~神宮第二球場(↓解体される前に来られてよかった)を巡る
「プチ心の旅」の締めくくりで撮った一枚です。
北海道暮らしが長くなったせいで、暑さはかなり堪えましたが、
深く胸に刻まれる時間となりました。
自分としてはその「プチ心の旅」の延長線上に位置づけられるひとコマ。
先月、札幌ドームで行われた
ラグビーワールドカップ、オーストラリア対フィジー戦を
記者席で取材したときのものです。
以前、何度かこのコラムでも書きましたが、
ラグビーは私をスポーツ実況という仕事を志すうえ
大きな影響を与えたスポーツ。
その最高峰の大会を
日本で、そして自分の住む札幌の地で見ることができたことに
とても感激しました。
その気持ちは、ネクタイに込めました。
ラグビーボールとジャージが描かれています。
以前、大学時代の友人の
オーストラリア旅行の土産でいただいたもので
「大藤は学生時代ラグビー好きだったよな。
いつかこのネクタイを締めて、ラグビーをしゃべってくれよ」
と言われて渡された記憶を思い出しながら
記者席でぶつぶつしゃべりながら観戦しました。
今、列島は空前のラグビー人気。
その熱の中にいられる幸せと、
この日の「無聴衆実況」ではない、
リアルなラグビー実況をいつの日かもう一度(社会人3年目の25年前以来となる)、
やりたいなあという思いを味わっています。
スポーツつながりで、お知らせ。
今月12日(土)の深夜0時57分からは
バスケットボールB1リーグ 2019-20シーズン第2節
「レバンガ北海道 対 島根スサノオマジック」を実況します。
今シーズン最初のBリーグ中継です。
今月、今シーズン限りでの現役引退を発表した
北海道、いや日本バスケット界のレジェンド・
折茂武彦選手の最後のシーズンを
実況者として関われる重みを感じています。
昨季、5試合実況して全敗だったので
まずは素直に、勝ち試合をしゃべりたいです。
そして14日(月・祝)の午前10時5分から放送の
ボウリング特番
「第5回 Do!League2019」で
今年も実況を担当しました。
https://www.tv-hokkaido.co.jp/special/do_league_2019/
第1回から5年連続で担当し、
毎年、競技としてのボウリングの面白さ、奥深さを
堪能させていただいています。
ぜひ放送を通じて、このスポーツの魅力に触れていただきたいと思います。
かつて10月10日は「体育の日」として祝日でしたが、
来年2020年からは「スポーツの日」が新たな祝日として
7月24日(つまり、東京2020の開会式の日)に制定され
10月には祝日がなくなります。
子ども時代、運動会という「ビッグイベント」を迎えていた者としては
特別な日がなくなってしまうような
少しの寂しさを覚えます。
身体を動かすには最適な季節には変わりはないので
これからもこの時期に
たくさんのスポーツイベントが行われ、
その中のいくつかには仕事として関わって
引き続き「実りの秋」であることを祈りたいです。
日付をタイトルとしたことで、
およそ半年、更新しなかったことが強調されることになりました。
ずいぶんさぼってしまい、申し訳ありません。