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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

のびしろ

月曜日の

「ゆうがたサテライト道新ニュース」内でお送りしている

「スポーツチェック」のコーナーで

 

6月11日には

レバンガ北海道の折茂武彦・選手兼社長の

インタビューを放送した。

折茂インタHP用②.jpg

5月で48歳になり、もちろんB1リーグ最年長選手でありながら

2年連続全60試合に出場し、

今季は日本人チーム最多得点。

何より「ここで欲しい」という局面で

確実にシュートを決める勝負強さは、

リーグの中でも屈指。

「折茂が決めるとチームが勢いづく。

だから、相手のディフェンスは

チームの誰よりも厳しくいっている。

そこまで相手を本気にさせて

なおかつ決めてしまう47歳(当時)というところが

折茂の他の選手には代えられない価値」

シーズン中、あるリーグ関係者が言っていた言葉を思い出した。

    

「2シーズン休まず試合に出続けて、ケガもない。

やれる自信はある」

「選手・折茂」は、現役続行に意欲満々。

一方、「社長・折茂」は極めて冷静。

「アドバルーンをぶちあげるような

高い目標を掲げることは好きじゃない。

あくまで一歩一歩、できることを積み上げる」

この二面性こそが、「バスケット界のレジェンド」たる所以だ。

折茂インタ秋本広報撮影②.jpg

    

そして6月18日には

陸上競技・女子100mで急成長を遂げている

恵庭北高校2年生の

御家瀬緑(みかせ みどり)選手を紹介した。

御家瀬ユニ②.jpg

高校入学時のベストタイムは12秒18。

インターハイにも出場していない。

(走り幅飛びと4×100mには出場)

ところが10月の愛媛国体(準決勝)で

11秒66の昨季の高校最高記録を樹立。

(決勝は11秒83=向かい風1.0mで優勝。走り幅飛びと2冠)

自己記録を大幅に更新し、

高校界を飛び越えて、一気に国内女子トップレベルに躍り出る。

そして6月13日の北海道高校陸上では、

11秒63の大会新記録で優勝。

五輪3大会出場の女子の第一人者、

福島千里選手(当時・帯広南商)が持っていた記録を

12年ぶりに更新。

現段階で、今季国内5位の記録。

気温11度、霧雨の降る条件、

更に今季2レース目で出した自己新記録は

「自信になった」と手ごたえを口にする。

御家瀬インタ②.jpg

中学には陸上部がなく、

セレクションを経て北海道ハイテクACジュニアに所属したが

活動は週末のみ。

福島千里を育てた名伯楽、中村宏之監督(恵庭北の監督でもある)が

「将来を見越して、じっくり」成長を見守った成果が

ここにきて急速に出始めている。

狙うは、2020年東京五輪。

本人も「ピークに持っていくのはそこ」と言い、

中村監督も「リレーメンバーには入ってくる可能性がある」と

成長曲線に期待を寄せる。

   

48歳と17歳。

完全に親子の年の差の二人には

共通項がある。

アスリートとして「もっと上を目指す」という

尽きることのない意欲と、

それを体現していくための探究心。

   

言い換えるなら「のびしろに、限界を設定しない」

それは、17歳を基準にしても、48歳は負けてない。

48歳を基準にしても、17歳はひけをとらない。

    

これが、スポーツの面白さ。

というより、人生の味わいというべきか。

こういうことを発見できることが

何より楽しい時間です。