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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

春の発見と学び

新年度で新しい生活を始め、

何かと気忙しい日々が続いている人も

多いことでしょう。

そんな経験は遥か彼方においてきてしまった私に、

少しだけ、当時の刺激を思い起こさせる機会がありました。

   

ニュース原稿を配信するある会社から

「新聞などの活字媒体用の原稿を

放送用のものに書き直す場合、

どんなことに注意したらいいのか、

アナウンサーの体験と観点から

教えていただけますか」との依頼を受け、

講習をしてきました。

daito7加工.jpg

   

どちらも日本語で表現するものだし、

ニュースの「元」になる情報は一緒だし、

誰かに何かを「伝える」ためのものを作るという

目的も一緒。

でも、活字で表現される原稿と、

私たちが読む原稿は

全く別の性質を持った別のものというぐらいの

大きな隔たりを感じていました。

今回、それをどう伝えればいいのか、

事前の資料作り、当日の説明の仕方、

結構なエネルギーを使いましたが

同時に、とても多くの発見や学びをすることができました。

  

何より、私たちが生業として、

当たり前にやっている「読んで伝える」行為を

ちょっと俯瞰して、論理的に説明するというのは、

その行為が身体表現であるがゆえ、

いったんなじんでしまうと

あまり深く考えずに作業してしまっていたので、

ちょうどいい加減だと思っていた

靴ひもをほどいて締め直してみたら

そっちのほうが足にあっていたことに気付いたような、

新鮮な感覚を得ました。

 

改めて思います。

日本語とは、そして日本語での表現、伝達とは

本当に奥が深いものです。