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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

それは、人生に似たり

たいそうなタイトルですが、
全く深い話ではありません。
お気軽にお読みください。

数年ぶりに、ボウリングをしました。
しかも、4日間で2回も。
大学時代は仲間たちと手軽に楽しみましたが
その頃も、こんな短い間隔で2回もしたことは
記憶にありません。
理由は、道内の放送局と新聞、雑誌社の方々が集まっての
懇親ボウリング大会に
ひょんなことから誘われてしまったから。
「懇親」と銘打たれてはいるものの、
一応、会社の看板を背負うことにもなるし、
何より、ひどいスコアで恥をさらしたくもなかったので、
いきなり本番を迎える前に、
一度練習をした上で、当日を迎えようということになりました。

まずは、練習。

練習②.jpg

ボウリングは、
全国から女子プロボウラーが集まり、
道内のアマチュアボウラーと合わせて競い合う
「Do!リーグ」という大会を
2年前から実況をしています。

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2016/09/2.html

実は去年の大会で、
何と「パーフェクト」を実況する幸運に恵まれました。

偉業達成が迫ってきての会場の緊張感は
「息を飲む」という表現を超えた張り詰めたもので、
技術、体力、メンタルが高度に融合された
スポーツとしてのボウリングの極みを
身体いっぱいに味わった貴重な経験でした。

言ってみれば、
究極のイメージトレーニングをしている...はず。
しかし、所詮は「イメージ」に過ぎないことを
投げ始めた直後に痛感しました。

練習③.jpg

結果、「おじさんの娯楽」以上の収穫はなく、
翌日に右手を襲った、
ペンがうまく持てないほどの筋肉痛に
当日への不安は募るばかり。

そして、懇親ボウリング大会、当日。
とりあえず惨敗したとき
「笑いを取るほうに専念しました」と言い訳できるよう、
高度成長期の社内ボウリング大会のスタイルで
予防線を張ったうえで、スタート。

本番.jpg

投球しながらしみじみ感じたのが、
タイトルの「人生に似たり」です。

身の丈にあったボールの重さ、投げるスピードが重要。
自分の力量以上のことをやろうとしたり、
「カッコよく投げたい」などという邪心が入ると、
結果に如実に表れる。

どこにどう投げたらいいかきちんと考えないと、
ボールは言うことを聞いてくれない。
勢いに任せて適当に投げたら、適当にしか転がってくれない。

時間が経てば、身体の状態は変わる(要するに疲れる)ので、
それに合わせて考え方や投げ方を変えないと
あらぬ方向にボールは行き出す。

あと1本倒せば、スペアが取れる―。
そういうときに突然襲ってくる、心のざわめき。
それに打ち克ち、変わらぬ心で一投に臨むか。
波打つ心に動きを乱され、
つまらない一投となってしまうか。
己の器の大きさが、残酷なまでに出てしまう。
等々。

ボウリング実況で、
「わずかに心が乱れたか!」
などと偉そうにしゃべっていた自分が恥ずかしい。
けど、ボウリングが実に人間味のある、
奥の深いものであるということは
身に染みてわかったので、
次の実況に活かすことにしたいと思います。

ちなみにスコアは...
笑いもとれず、さりとて上位に絡むこともない
なんとも中途半端なものでした。
このあたりも、まだまだです。

スコア①.jpg

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