続・青春時代の真ん中は
約1年前、頭の中に刻まれた
心地よいメロディーに駆り立てられるように
書いたブログ。
↓
https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2016/03/post-122.html
このときに取り上げさせてもらった
「飛ぶことに」青春を費やす
一人の女子大生ジャンパーが
今月13日、
札幌で晴れやかな表情を見せていた。
早稲田大学4年生、小林諭果選手。
全日本選手権やユニバーシアードなど
国内外で優勝経験を持つスキージャンプ選手。
この日、ワールドカップ女子札幌大会の予選を終えた後、
卒業後、株式会社CHINTAIに正社員として入社し、
「CHINTAIスキークラブ」所属として
競技を続行することが発表された。
ちなみに隣にいるマスコットは
CHINTAIのマスコット「チンタイガー」
あまり見せてくれないけど、肉球がかわいい
1年前、彼女に関するブログを書いた頃は
左ひざの手術からの復活の途上。
何より「競技を続けられる企業に就職する上で」
一番大事な大学3年生のシーズンの大半を
リハビリに費やしてしまったことに対する
焦燥感が言葉の端々ににじんでいた。
女子ジャンプという競技の現実を
垣間見た思いだった。
会見後に話を聞くと、
今回の進路決定には
2013年に既にCHINTAIスキークラブ所属となっていた
先輩ジャンパー・茂野美咲選手の存在が
大きかったという。
茂野もまた、かつては居酒屋でアルバイトをしながら
競技活動費用を捻出していた苦労人だ。
就職活動に奮闘する小林選手の姿を見た
茂野選手が、
自分が所属する企業の存在を伝える
いわば仲介役を買って出てくれたことが、
道を開くきっかけになったと話していた。
茂野美咲選手(右)。
翌日からのワールドカップ札幌大会は
開催国枠で出場し、
2試合とも予選を突破して本戦まで進んだ。
インタビューで見せる切れ味のあるしゃべりが魅力の
女子ジャンプ界「姉御」的存在
同じ、空を飛ぶ魅力を知る仲間として、
手を差し伸べる人がいたからこそ得た
競技を続ける機会。
日本に女子ジャンプが芽生えて20年あまり。
「一緒に高め合おう」と手を携えて歩んできた
これまでの時間の成果のような気がして、
心温まる思いがした。
もう歌に結びつけなくてもいいけれど、
ジャンプに傾ける「青春時代の真ん中」は、
まだ続く。
そして、それを助ける、仲間がいる。
これもまた、青春時代。