人生初の...
4度目の年男の年である2015年。
その締めくくりの時期に来て、
節目の出来事が巡ってきた。
名付けて「初体験めじろおしの道東路」。
「TVh道新ニュース 中標津スペシャル」放送のため、
11月30日、人生初の
根室中標津空港に降り立つ&中標津町へ到着。
彼の地の名は25年前の夏、
「甲子園の歴史上最も東からの出場校」として話題を呼んだ
中標津高校の活躍で知ったのが最初の記憶だ。
(甲子園では初戦、サヨナラ負けだったものの、
大熱戦だったことは強く印象に残っている)
続いて、地元のコミュニテ ィFM「FMはな」へ。
翌日の生放送の告知と、
ゲスト出演をお願いしているパーソナリティ「MIWA」さんとの
顔合わせを兼ね、
「アフタヌーンフラワー」という番組に出演。
中学時代に深夜放送フリークとなり、
高校時代にかけ「むさぼるように」ラジオを聴き続け、
アナウンサーという職業に就くことに決定的な影響を与えた
ラジオというメディアに、
しかも生放送で出演するのは、特別な気分。
さらに
「お好きな曲をかけますので、リクエストをお伺いします」
と放送前にMIWAさんから言われ、
一気に気分が高ぶる。
中学、高校時代に自分のリクエストがかかったことは皆無。
「青春の忘れ物」と精算していたつもりだったが、
30余年の時を超え、その忘れ物を受け取ることができてしまった。
吉田拓郎「大阪行きは何番ホーム」のイントロが流れた瞬間、
青臭いあの時代に一気にタイムスリップできた
極上の初体験であった。
20分ほどのひとつのコーナーだけの予定が
調子にのって2時間の番組の大半に出演。
終盤にはプレゼントの抽選までさせてもらい、
番組に参加している気分は最高潮に。
「ああ、俺は今、ラジオでしゃべっている」という快感を、
堪能させていただいた。
放送当日の、12月1日。
晴天の中向かったのは
特設スタジオを設ける、観光名所の開陽台。
「地球が丸く見える場所」のキャッチコピーに相応しい
雄大な光景が一面に広がる。
通常であれば展望台は冬季閉鎖中なので
この冬景色は、一層貴重だ。
番組はMIWAさんと、
北海道新聞社 中標津支局長の木嵜美和さんの話を交え
滞りなく進行。
無事放送を終えた後の打ち上げで、
またまた人生初体験が。
「オオカミウオ」の刺身。
海にいるときの姿を後から確認したら、
ちょっと気おくれする豪快なビジュアルではあったが...。
食してみると特にクセもなく味わえた。
翌朝の中標津空港。
クリスマスツリーの前に立つホルスタインに見送られて帰札。
ちょっとシュールな気もするが
酪農の町、中標津らしさが表れていて、
いい締めくくりとなった。
いくつになっても、未知なる出来事に触れる際には
背筋が伸びることがよくわかった2泊3日の出張。
22日の「根室スペシャル」は
どんな初体験が待っているか。
心待ちにしよう。
北海道新聞地方版の記事が、
ささやかな自分へのお土産