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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

勝利を呼び込む? このひとつぶ

「心・技・体」という人あれば
「知力・体力・時の運」という人もあり。
勝利と敗北を分けるもの―
この難題についての答えである。
どれほど本を読んでも掴めるものでなく、
どれほど体験を重ねても、真理に到達するものでもない。
だからこそ追求したくなる、永遠の問題。
特に、プロのスポーツチームを率いる者ともなれば、
何に代えても手にしたいものだろう。

プロバスケットボールのレバンガ北海道を率いる
水野宏太ヘッドコーチ(HC)。
昨季途中に前任のHCが解任されて以降、
アシスタントコーチからHC代行として指揮をとり、
今季からHCに昇格した。
33歳の若き熱血漢である。

「こんなにバスケットのことばかりよく考えられるな、っていう人。
同学年ですが、その辺は尊敬します」
と桜井主将が評する、まさに「バスケの虫」。
当然、勝利を追求する上で
できることはなんでもやり尽くすことが身上だ。

水野コーチング①.jpg

そんな彼が試合に臨む上で
「とても大事なものです」と明言し、
手にするといつも顔をほころばせるものがある。

水野のどあめ.jpg

それは、のどあめ。
もちろん、どれでもいいわけではなく
「これじゃなきゃだめです」というものがあるそうだ。

「いろいろ使っていたんですが
北海道に来る前、3年ぐらい前ですね、
当時のチームスタッフのお母さんからいただいて、
以来、これが僕のベストアイテムなんです」

これほどまでにのどあめにこだわるのは、
単なる嗜好からではなく、もちろんバスケとつながりがある。
きっかけは、北海道と関わりがあった。

「他チームのスタッフ時代、
レラカムイ(=レバンガの前の北海道のプロチーム)との対戦で
北海道で試合をしたとき、
大観衆の声援と大音量の音響設備で
いつも以上に試合中に大声を出し続けて
第1戦の途中でのどをつぶしてしまったんです。
残り時間と第2戦はスタッフに自分の指示を出してもらったんですが、
明らかに試合に影響がありました。
選手が試合でベストなパフォーマンスが出せるように
身体をケアするのと同じで、
試合中にベストなタイミングで
コート上の選手に指示を出すためには、
僕たちはのどを大事にしないといけない。
のども、勝利を追求するためには大事なものだと知った経験でした。
以来、のどには気をつかうようになったんです。
北海道の試合会場の盛り上がりが想像以上だったこともありますけど」

水野&ジャマール.jpg

ジャマール・ソープ選手も加わって、おまけの一枚

一瞬のズレが勝敗を分ける、
プロのバスケットの試合の厳しさを物語る話である。
声が命なのは、我々アナウンサーだけではないのだ。

では、そのこだわりの一粒を私も試しつつ、
次の試合は取材してみよう。
レバンガ北海道の次の試合は
11月7日、きたえーる。
今シーズンホーム初勝利をひきよせる
一粒になってくれるか。

手元②.jpg

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