三文の徳
甚だしい運動不足、
およびその源になっている怠惰な生活を
何とかしようと、
近所の公園内をランニングすることを
なんとか半年近く続けてきました。
はじめはウオーキングから。
それでも激しい全身筋肉痛に見舞われ、
驚きと情けなさを痛感しましたが、
徐々に身体も慣れ、
なんとか「走っている」と思ってもらえる動きになり、
ここまできました。
ちょっと仕事が立て込み
2週間ほど間隔が空いてしまい
久々に再開した先日。
走り終えて、歩いて家に戻ろうとしたとき
素敵な出会いが。
一匹のエゾリスくん(さん?)と
ばったり会いました。
エゾリスは昼行性なので
昼間に見かける確率も低くはないと
聞いていたものの
某動物園でも、一度もお目にかかれていないのに、
まさかこんな日常的な場所で
"普通に"お会いすることになるとは。
樹から降りてきた彼(彼女?)は
ゲートボール広場横のベンチの隙間を抜け...
隣の建物の塀の上を通り...
悠然と、緑の中に姿を消していったのでした。
すぐ近くで、体育の授業中の小学生の歓声と、
工事の機会音が響いていたのには
彼(彼女?)が消えてから気づきました。
たぶん、1分ぐらいの時間だったと思いますが、
それもあとから思い返して気づいたことで、
本当に普通の、ありきたりの日常が、
場所と時間の感覚を忘れさせる
非日常の、夢の中の世界に変わりました。
「さすが、北海道」
そう思えることは、住んでいるのに、意外とないものです。
間隔が空いて、走り始めるまでは
正直おっくうだったのですが、
走ってよかった。
早起きしての行動ではありませんが、
さぼらなかったことにも「三文の徳」
というところでしょうか。
何より、エゾリスくん(さん?)に感謝です。
また、いつの日か。