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番組表番組表

まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

最北の街で思い出したここちよさ

「サハリンの島影を望む街」、「宗谷岬」、
「ミズダコ」、「間宮林蔵」
いろんな想像を頭に巡らせつつ
初めて行く街への車中をゆったり楽しもう...
という思いは、人生初のホワイトアウト遭遇で
どこかに置き去られ、
到着後も強風で宗谷岬でのロケも順延となり、
収録会場の稚内総合文化センターで
黙々と準備をしている間に気付けば夜もふけ、
気忙しいまま、翌日の収録へ突入。


「テレビ北海道の道北エリア開局を記念する特番」
の収録で実現した、人生初の稚内への旅は
少しばかり、いや結構なスリルを伴ってのスタートに。

「具体的でなくてもいいから、
『その土地の空気を味わった』という実感を持って、番組に臨む」
かつて生中継で各地を巡る番組を担当していたときに
自分の中で立てた目標だった。

今回の役割は
「道北12市町村をPRする、
地元の皆さんが作ったVTRのコンテスト番組」の司会。
会場には、VTRを作った皆さん方が集結する。
ということは、いつも以上に
この目標を忠実に実践して臨みたい...と思っていたが、
ほとんどそれらしい時間のないまま、収録に突入。
まあ、現実はそう自分のやりたいようには進まないものなので、
開き直ってステージに立った、そのとき。
客席から、出演を待つ舞台袖から、
あちこちから「熱」のようなものがどんどん入りこんできた。

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参加された皆さんからあふれてくるその熱は、
番組の趣旨である
"自分たちの街をPRしたい"というものだけでなく、
テレビ番組づくりの中で往々にして醸し出される
「細かい理由や動機はよくわからないけど、
一緒に同じ時間を共有して、
何かを作っていると実感したときにあふれる熱」であった。

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そこには、番組スタッフという、いわば「プロ」たちと
丁々発止のやりとりの中で作っていくのとは違う快感がある。

例えるなら、厨房の中で料理人同士が
互いの感性を研ぎ澄ませながら
技をふるって作る料理もいいけど、
みんなで河川敷に集まって、
野菜の切り方なんかおおざっぱだけど、
わいわい言いながら作る鍋とかカレーとかが、
たまらなくうまいと感じるときに似ている。

これまでの経験から、
こういう熱に包まれるときはたいてい、
"ここちいい"番組になる。

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このここちよさは、
自分がこの仕事をする上での
原点だと思っていたことであり、
その割に、最近ちょっと、忘れかけていたことでもあった。
その体験を、初めて行った稚内で味わえた。
「その土地の空気を味わった実感を持って
番組に臨む」ことはできなかったけど、
それ以上に自分にとっては本質的なことを
彼の地で学び直したような気分である。

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是非、一緒に河川敷で
鍋をつつく気分でご覧いただきたいと思います。
「テレビ北海道 道北エリア開局記念特別番組
北海道愛 キタ!自慢V選手権」は
1月23日(金)昼12時5分からの放送です。

追伸
その翌日、24日(土)の深夜、24時50分からの
「FISノルディックワールドカップコンバインド札幌大会」
では
9年ぶりにノルディック複合の実況をします。
"鳥のように雪山を飛び、鹿のように雪原を駆ける"
と評されるこの競技には、
個人的にとても魅力を感じています。
こちらは、厨房で包丁を握るいち料理人として
仕事をしたいと思います。

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