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まだ、しゃべるんですかぁ〜!?

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

大藤 晋司 アナウンサー

出身地
茨城県高萩市
入社
2003年4月

1年ぶりの、教えることは 学ぶこと

 

おじさんは最近、煮詰まり気味である。

おでんは煮詰まると味が深くなるが

おじさんが煮詰まっても、あまり周りの人を楽しませることはない。

何かいい調味料はないかと思っていたところ

素敵な機会をいただきました。

  

およそ1年前にやらせていただいた、

中央小学校ミニ児童会館の皆さんへの

朗読指導。

今もこころに残る、とても楽しく、貴重な経験でした。

https://www.tv-hokkaido.co.jp/announcer/daito/2010/09/post-21.html

 

今年も彼女たちは中央区内の児童会館まつりで

朗読の発表会を行います。

更に今回は、

全体の進行も児童たちで行うので

「会場でのイベント進行についても指導して欲しい」という

お願いもありました。

 

 

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確かにそれは、アナウンサーの仕事ではある。

しかし、小学生に、具体的に指導して欲しい、と言われると

これはなかなかの難業である。

 

改めて、自分がこれまでやってきた

「イベント司会」の中身を振り返ってみた。

胸をかきむしりたくなるような恥ずかしい失敗

長らくこころの奥に封印していた情けない失敗も

ちょっぴり開封して、振り返ってみた。

 

もちろんイベント進行には台本があり

それを正確に「読む」ことがまずは基本にはなるのですが、

台本という「紙」の世界で完結する仕事ではもちろんありません。

 

紙に書かれたことを

現場にいる「お客さん」、共演者、

進行を助けるスタッフたちと一緒に

「イベント」という「形」にしていく、

「形にする」ということは

そこにいる人たちにとって

「自分も今、確かにそれに加わった」

あるいは

「同じ時間を共有した」という

実感を持ってもらうということです。

 

そのために司会が気をつけることは何か、

簡単にいえば

台本という「紙」の世界からどれだけ抜け出し

会場全体のことを考えられるか、

全体に目を配り、

相手のことを気遣い、こころを砕く。

一見するとそう見えないかも知れないのですが、

司会とは、言葉に出ないものも含めた

会場全体との「双方向」な仕事なのだと

おじさんなりに考えました。

 

 

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子どもたちには

できる限りわかりやすく伝えたつもりなのですが

彼女たちにこころには

どれくらい届いたでしょうか。

 

 

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1年前も感じたことなのですが、

改めて、こういう機会をいただくと

自分を省みることができると感じます。

「今、子どもたちに言っているような気持ちで

自分は仕事をやっているのか」

という、自問自答の場になります。

 

煮詰まったおじさんのこころの味を調節する

絶妙な調味料です。

 

中央小ミニ児童会館の皆様

今年もありがとうございました。

 

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これを機に

人に言葉を発する楽しさ、

人と、言葉を通じてこころが通うことの歓びに

少しでも気づいてもらえれば

とても幸せです。

 

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